あなたの会社の『等級』と『狙える案件の金額』をシミュレーション

 売上高・自己資本など5項目を入力するだけで、A〜Dの等級区分と参加できる案件規模が即座にわかります。申請前のシミュレーションや、ランクアップの検討にぜひご活用ください。

等級をきちんと判定したい場合はここを読んでから

用意するものは貸借対照表・損益計算書

(1)直近の決算報告書から「損益計算書」

(2)その前の期の決算報告書から「損益計算書」

(3)直近の決算報告書から「貸借対照表」

計算に使う数字

(1) 売上高
 損益計算書の「売上高」に記載された総売上高の金額です。過去2期分の平均となりますので、直近とその前の期の損益計算書を準備してください。

 建設業がメインの場合は、
毎年提出している決算変更届(建設業の年次報告書)の様式十六号損益計算書の「兼業事業売上高」の金額が「売上高」となります。

(2)自己資本額
 直近の貸借対照表の「純資産合計」の金額のことです。
資本金の額そのものではありません。

資本金・積立金・利益剰余金などの、純資産の部の合計金額となります。

(3)流動比率
直近の貸借対照表から計算します。
  計算式:  流動資産合計 ÷ 流動負債合計 × 100

(4)営業年数
 満何年としてください。
調達ポータルのツールを使うと正確に計算できます。
 ー> 営業年数計算.xls ダウンロード

(5)設備の額 ーー物品の製造のみ
 貸借対照表の「有形固定資産」に記載されている、
「機械装置類」・「運搬具類」・「工具その他(構築物、工具器具及び備品、建設仮勘定 、リース資産)」 の合計金額となります。
土地、建物(その付帯設備を含む)は含まれません。

損益計算書・貸借対照表のどこに載っているかは、以下を参考にしてください。

損益計算書の確認ポイント
貸借対照表の確認ポイント

(引用)全省庁統一資格「申請書記入要領」より抜粋・要約

各項目の意味については「簿記知識なしでわかる決算報告書」の記事に少し詳しく書いてあります。

 等級判定は申請する業種区分ごとに行われます。

「物品の製造」「物品の販売・役務の提供」「物品の買受」どの品目に入札したいかによって
付与される数値と等級区分の判定値、入札参加できる金額の範囲が違います。
申請する業種区分ごとに計算してください。

等級計算シート

業種区分

等級判定のしくみ

 それぞれの項目の付与点数を判定し、その合計点から等級が求められます。

Step1: 付与数値の計算表

 まず付与点数を計算します。
「物品の製造」か「物品の販売」・「役務の提供」・「物品の買受」かで付与点数が違いますので注意してください。

物品の製造の場合

項 目付 与 数 値(物品の製造)
①年間平均(生産・販売)高
(前2ヶ年の平均実績高)
200億円以上200億円未満 100億円以上100億円未満 50億円以上50億円未満 25億円以上25億円未満 10億円以上10億円未満 5億円以上
60点55点50点45点40点35点
5億円未満 2.5億円以上2.5億円未満 1億円以上1億円未満 5000万円以上5000万円未満 2500万円以上2500万円未満
30点25点20点15点10点
②自己資本額の合計10億円以上10億円未満 1億円以上1億円未満 1000万円以上1000万円未満 100万円以上100万円未満
10点8点6点4点2点
③流動比率140%以上140%未満 120%以上120%未満 100%以上100%未満
10点8点6点4点
④営業年数20年以上20年未満 10年以上10年未満
5点4点3点
⑤設備の額10億円以上10億円未満 1億円以上1億円未満 5000万円以上5000万円未満 1000万円以上1000万円未満
15点12点9点6点3点

物品の販売・役務の提供・物品の買受の場合

項 目付 与 数 値(物品の販売・役務の提供・物品の買受)
①年間平均(生産・販売)高
(前2ヶ年の平均実績高)
200億円以上200億円未満 100億円以上100億円未満 50億円以上50億円未満 25億円以上25億円未満 10億円以上10億円未満 5億円以上
65点60点55点50点45点40点
5億円未満 2.5億円以上2.5億円未満 1億円以上1億円未満 5000万円以上5000万円未満 2500万円以上2500万円未満
35点30点25点20点15点
②自己資本額の合計10億円以上10億円未満 1億円以上1億円未満 1000万円以上1000万円未満 100万円以上100万円未満
15点12点9点6点3点
③流動比率140%以上140%未満 120%以上120%未満 100%以上100%未満
10点8点6点4点
④営業年数20年以上20年未満 10年以上10年未満
10点8点6点

Step2: 資格の種類別等級区分、予定価格の範囲の判定表

 付与点数の合計から、以下の表を使って等級を判定します。
こちらも「物品の製造」、「物品の販売」・「役務の提供」、「物品の買受」で異なります。

物品の製造

付与点数等級予定価格の範囲
90点以上3000万円以上
80点以上 90点未満2000万円以上 3000万円未満
55点以上 80点未満400万円以上 2000万円未満
55点未満400万円未満

物品の販売・役務の提供等

付与点数等級予定価格の範囲
90点以上3000万円以上
80点以上 90点未満1500万円以上 3000万円未満
55点以上 80点未満300万円以上 1500万円未満
55点未満300万円未満

物品の買受

付与点数等級予定価格の範囲
70点以上1000万円以上
50点以上 70点未満200万円以上 1000万円未満
50点未満200万円未満

なぜ等級(ランク)が重要なのか

そもそも等級とは

 等級格付は取引企業の信用度調査と思ってください。
一般競争入札では最低価格をつけた企業が落札というのが基本ですが、

落札はしたものの会社自体にそれを実施する体力がないでは破綻しますので、
各入札案件の公示で参加できる等級が限定されます。

 等級は、基本的は、
 A = 大企業
 B = 中堅企業
 C = 中小企業
 D = 零細企業
といった区分になります。

この「等級」で何が違ってくるのかというと、入札案件の規模です。
等級が上がればより予定価格の高い入札にも参加できます。
A等級なら数億円の案件も狙えますが、D等級だと少額案件がメインになります。
まずは自社の立ち位置を知ることが、戦略的な入札の第一歩です。

等級を上げたい

 それなら”最初からランクを上げておきたい”、”A等級を取りたい”というのは誰しも思うところですが、
申請時に提出した財務諸表・納税証明書・履歴事項全部証明書などによって裏付けされますので、小細工は無理です。
地道に会社の規模を大きくしていくしかありません。

 ただし、実際の一般競争入札の案件では1つの等級だけに限定するのは稀で、
”役務の提供の資格を有していること”や”等級A,BまたはC”などという指定が多いので、参加の範囲は広がります。

この記事の執筆者

宇井行政書士事務所代表

宇井行政書士事務所 代表/ 行政書士

 宇井 一 (ういはじめ)

行政書士登録番号:21100028

 入札参加資格の取得を得意とし、入札に必要な電子証明書の設定までサポートできる行政書士です。

サポート実績は、全省庁統一資格・都道府県・市町村・その他の自治体の入札参加資格を累計すると400件以上。

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最終更新日:2026年1月29日