CIC信用情報の見方・いわゆる「ブラック」とは?

ここでは、信用情報機関であるCICでの照会方法、チェックしておくべき項目について解説します。

創業融資を申し込んだときは、金融機関側で必ずクレジットカード・ローンなどの信用情報が確認されます。
そして、これにキズ(俗にいう「ブラック」)があると融資は受けにくくなってしまいます。

信用情報は自分で確認することが可能ですので、不安な時は自分で確認しておくことをおすすめします。

自分の信用情報を調べてみる

1.CICとは

クレジット会社の共同出資で運営されている信用情報機関です。

クレジットカード、カードローン、ローン(割賦販売のこと、エステの年会費や携帯電話の端末代金を分割払いにしたときもこれにあたります)の契約状況、支払い状況などの個人信用情報を加盟企業に提供しています。

創業融資の借入を申し込んだ際、金融機関はこの信用情報機関から申込者の信用情報を取得しまですので、
クレジットカードの返済が遅れていたり滞っていたり、
カードローン・キャッシングなどの借金が残っていたりすれば、それを黙っていたとしても確実にわかります。

2.自分の信用情報を取得する方法

CICから自分の信用情報を取り寄せる(「開示依頼」と言います)には、以下の4つの方法があります。
詳しくは、それぞれのリンクを開いてご確認ください。

手数料は1,000円(窓口は500円)、PC/スマートフォン利用であれば10分ほどで確認が可能です。

 ①パソコン(手数料はクレジットカード払い)

 ②スマートフォン (手数料はクレジットカード払い)

 ③郵送 (手数料は定額小為替で送る)

 ④窓口(新型コロナ対策のため、窓口での取り扱いは行っていません))

なお、クレジットカード契約時の電話番号も登録情報の一部となっていますので、
電話番号が一致しないと情報の取りこぼしのおそれがあります。

自分の情報を漏れなく確認したい場合は、過去の電話番号もすべて入力してください(電話番号入力欄は6件分あります)。

CIC信用情報のどこをみたらいいか

CICで前記の手続きをすると、「信用情報開示報告書」が手に入ります。
信用情報開示報告書には、自身のクレジット契約等についての信用情報が記載されています。

ここでは、「自分がブラックかどうか確かめるにはどこを見るか」について説明していきます。

※「ブラック」とは、信用情報機関の持っている個人信用情報に事故情報(長期滞納など)が登録されている状態のことをいい、この事故情報は解消の日から5~10年間保存されます。

借りたお金を返せない・返す意思がない人とみなされますので、あらゆる融資審査に通過しにくくなってしまいます。

1.入金状況

クレジット情報の一番下にある、年月と記号が記載されている欄です。

入金状況にはクレジット・ローン返済履歴が記載されていますから、ここを見れば最近2年間で遅延などがなかったかどうかを確認できます。

記号の意味

請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった
請求額の一部が入金された
Rお客様以外から入金があった
Aお客様の事情でお約束の日に入金がなかった(未入金)
Bお客様の事情とは無関係の理由で入金がなかった
C入金されていないが、その原因がわからない
請求もなく入金もなかった(例:クレジットの利用がない場合)
空欄クレジット会社等から情報の更新がなかった(例:クレジットの利用がない場合)

記号の確認ポイント

注意すべきは”A”と”P”の数、その時期と間隔です。

A

A」は、その月の支払いをしていないということを意味しますから、要注意です。 約束の日に入金がされなかったという意味で、支払いを忘れた場合、このマークが記載されます。

A」が複数あると融資審査に受からない可能性が高くなります。また、「A」が2つ以上連続している(支払いが61日以上遅れいている)場合は、滞納が長期間続いているということでブラック扱いになってしまいます。

P

P」は、何ならの理由の全額引き落とせなかった場合につく記号です。

一般的にはリボ払いのときにつきますが、
延滞料金などによって「Aの後にP」が連続する場合もあります

リボ払いなら問題ないようにも思えますが、
Pが続いているということは支払い能力以上の支出が続いているともとれますので、やはり不利です。

2.お支払いの状況

『クレジット情報』シートのちょうど真ん中あたりにある「26.返済状況」を必ず確認しましょう。

ここに異動」の文字があったらブラックは確定です。

「異動」とはどんな状態を言うのかというと、

  • 返済予定日より61日以上の延滞をした
  • 利用者の代わりに保証会社が返済をした
  • 裁判所が破産を宣告(破産手続開始が決定)した 

長期にわたる支払いの遅れや、支払い能力がないという理由により信用力を失っている状態です。

「異動」があった場合は、その下の「28.補足内容(延滞解消日)」も確認してください

この日から5年間はブラックとして登録されています。

信用情報の融資審査への影響

入金状況欄に「A」があった

これは、頻度等により変わります。

過去2年間に1月だけ支払遅れがあった、という程度でしたらさほど審査に影響しないと思われます。

ただし、直近(借入申込前半年くらい)に「A」がついていると、審査ではかなり不利です。

入金状況欄に「P」が連続している

連続したPは、お金の管理能力を疑われます。金利(手数料)も高ので、リボ払いは避けてください。

直近(借入申込前半年くらい) に 「P」が連続していると、審査ではかなり不利です。

高金利の借入がある

カードローンなど高金利の借入があれば、毎月きちんと払っていて信用情報にキズはないとしても、審査では不利に働きます。

融資したお金が借金の支払いに回ってしまうのではないか、という心配があるからです。

お支払いの状況に「異動」の記載がある

5年間は事故情報(ブラック)として記録されています。 融資の可能性はかなり低くなります。

事故から2~3年しか経っていないという場合は、あと1~2年は待って、その間に自己資金や経験値を蓄積するなどしたほうが得策だと思います。

債務整理した・ クレジットカードを強制解約された ・ 自己破産した

債務整理・強制解約は5年間、自己破産は7年間、事故情報(ブラック)として記録されています。融資の可能性はかなり低くなります。

信用情報の不利をカバーする方法

創業融資を受けようと思ったら、最低でも直前半年間は信用情報にキズがつかないよう徹底的に注意すること。

ですが、うっかり、とか自分でも気づかないうちにというのはありがちなことです。
(特に多いのが、スマホなどの機種代分割払いを利用している場合)

すぐに清算すれば問題ない?

未払い分(延滞料金等を含む)はとにかくすぐに清算しましょう。
ただし、すぐには信用情報に反映はされませんので、融資申込まで数ヶ月以上待った方が無難です。

「異動となっている場合」
未払い分(延滞料金等を含む)をすべて支払い、「異動が解消」という状態になっても、
少なくとも5年間は信用情報にキズが付いたままとなります。
融資の可能性は極めて低い状態のままですので、融資申込まで数年は待つ必要があります。

異動が解消されておらず
”ならば時効になるまで放置する”という方がたまにいらっしゃいますが、
時効制度とは10年過ぎたら自動的にすべてリセットされるというものではないので、さらに事態を悪化させるだけです。

信用情報の不利は、他の要件を強化することでカバー

カードがブラックになってしまっていたとしても、その事故がどれくらい前のものか、
および自己資金や業務経験、融資希望金額などその他の要件も考慮して判断くれる場合もあります。

当事務所でも、「この人本物のブラック」という案件でしたが、融資に成功したこともあります。

ブラックになった理由が本当に仕方なくであったことと、最近数年間はAもPもないこと、必要最小限の額の借入だったこと、そして、しっかりした創業計画ができていたことが重要な判断要素となったようです。

信用情報に不安がある場合に是非ともやっていただきたいことは、

  • 自己資金はできるだけ多く、理想は借入額と同じくらい。(これはすぐには難しいと思いますが)
  • 読んだ人が納得する創業計画書を作る。収支計画表をつける。資金繰り表も用意する。
  • 業務経験の洗い出し。創業する業種に関連するもの、役立つと思えるものはすべて書き出す。
  • 必要な資金をざっくりと考えない。一つ一つ検討し、融資希望額を最低限に抑える。

まとめ

・自分の信用情報の確認は簡単にできる。このとき、過去の電話番号をすべて入力する。 

・信用情報開示報告書の確認するところは「お支払の状況」と「入金状況」。

また、信用情報で融資に不利とならないよう事前準備も大切です。

 ①直近で「A」や「P」が記録されていると絶望的、必ず借入申込の前に解消しておくこと。

 ②カードローンなどの高金利のものは、 借入申込の前に全額返済しておくことが望ましい。

「ブラックでも融資が受けられるのか」ですが、日本政策金融公庫にこの直球の質問をすると、

「カードがブラックだからといって、それだけで融資はできないというわけではありません。」

という答えが返ってきます。しかしながら、融資審査はそんなに甘いものではありません。

専門家に創業融資支援を依頼しようとお考えになるときは、問い合わせた時点で門前払いとか、相談に行ってみたら専門家を名乗る金融業者だったということもあるので、よくよく注意してください。

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