日本政策金融公庫の融資成功につながるポイント

 創業2年目以降で、日本政策金融公庫へ初めて融資の申込をする場合には「企業概要書」の提出が必要です。

企業概要書は、ただ記入欄を埋めればいい、提出すればいいというのではなく、
自社をアピールして融資につなげる大切な文書です。

日本政策金融公庫のホームページから、企業概要書の書式と、記入例がダウンロードできます。

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  • ネット情報はたくさんあるんだけど、具体的にどうすればいいのかがわからない。
  • 融資借入を自分でやりたいけど、どうしても不安。

そんなときはお気軽にご相談ください。

企業概要書作成のポイント

事業内容を簡潔に書く。

 企業概要書を提出する目的は、融資担当者が面談前に現在の事業内容を把握するためです。
面談は一度だけ。事業内容を把握したうえで、融資が可能かどうかもっと踏み込んだ話がしたいわけです。

担当者が短時間に読めて理解できるように文章を作ることを心がけましょう。
専門用語、業界用語、カタカナ用語を避け、
ニッチな/先進的な業界の場合はA4用紙1/2ページくらいで業務内容を説明した別紙をつけることをおすすめします。

書く前に徹底的に考える。

 上記を踏まえて、融資担当者は融資する際の懸念事項を解決するための質問をしてきます
面談では弱み・考えてなかったことを突かれると思ってください。

つまり、記入欄を埋めたからOKではなく、
記入欄が3行しかなくとも、検討しなければならないことはたくさんあります。

『記入例』をあてにしない。

企業概要書作成の『記入例』が日本政策金融公庫のホームページにあるから大丈夫、
記入例「各種食料品小売業」記入例「化粧品製造業」記入例「一般貨物自動車運送業」
と思いたいのですが、
記載が淡白すぎて、正直に言えばあまり役には立ちません。
”書類の記入は簡単ですよ”という日本公庫の配慮かもしれませんが、マネして作成したらたぶん審査で落ちます。

ここにはこんな形式で記入する、というイメージの把握程度として参考にしてください。

企業概要書の書き方

企業概要書の書き方

書類をダウンロードする

企業概要書は何度も文章を推敲することになりますから、
日本政策金融公庫のホームページからExcel表をダウンロードして編集するのをお勧めします。

もちろん手書きでもいいので、その場合は最寄りの支店で用紙をもらうことができます。

各項目を記入する際に気をつけるポイント

1 企業の沿革・経営者の略歴等

企業概要書1

企業の沿革:

 あまり難しく考える必要はなく、企業として大きなイベントがあれば記載します。

  • 創業
  • 本店所在地を移転した
  • 商号(屋号)を変更した
  • 営業所や支店、工場を設立した
  • 代表者が変わった(父親の事業を継いだ)
  • その他、〇〇賞受賞などアピールできることがあれば記載

やたらと記入欄が広いのですが、全部埋める必要はありません。


経営者の略歴:

 経営者の、学校を卒業してから現在に至るまで、どのような経歴なのかを記載します。
どのような会社で、職種で、どのような立場(役職)で、そこで習得した技術やノウハウなど
経営者として今の事業に役立っているスキルを書いてください。
過去に事業を経験していたことがない、または事業経験が浅い場合は特にしっかり書いてください。

賞罰があるならば、その資格も記載します。

実際経営者:

 過去に融資を断られた、信用情報がブラック、という自分自身で融資を受けるのが厳しい人が、
配偶者を会社の代表者にして融資を申し込んだりすることはよくあります。
面談は申込者本人がするので、結局そこでバレてしまいますから、やめた方がいいです。

2 従業員

企業概要書2

 確定申告書一式のなかにある「法人事業概況説明書」と同じにします。

ここで見られているポイントは、

  • 事業計画に対して、雇用する従業員が多くないか(あるいは少なすぎないか)?
  • 家族従業員がいるのか?(家族従業員がいれば、事業の利益だけで家計を賄う必要がないと判断できる。)

などだそうです。

3 関連企業

企業概要書3

 関連企業とは、経営者や配偶者が自身で(個人事業主)やっている事業もしくは代表を務める法人のことです。

借入限度額は、それぞれの企業で設定しているのではなく、関連企業すべてを合算していくらと考えます。
また、いくつか経営している他の会社に融資が流出してしまう危険もありますから、それが調べられます。

4 お借入れの状況

企業概要書4

 他の金融機関からの事業融資、代表者個人の住宅ローンや教育ローンなどがある場合に記載します。

個人信用情報は必ず調べられますから、隠してもいいことはありません。

5 取扱商品・サービス

企業概要書5

 企業概要書でもっとも重要な部分です。

どのように書いていいかわからないときは =>こちらの記事も参考にしてください。

記入欄が小さいので、別紙で補足資料を添付したり、会社のパンフレット・飲食店だったらメニューをつけても良いと思います。

売上シェア・客単価:

 だいたいの数値でかまいません。

セールスポイント:

 「セールスポイント」は、他の企業のものと比べたときの自社の商品やサービスの強みです。

お客様が自社の商品・サービスを選んでくれる理由は何か、それを提供するためにどのような工夫をしているか
考え抜く必要があります。

販売戦略・販売ターゲット:

 実際のターゲット層と、それに向けた販売促進をどのように行っているかを具体的に記入します。

最近の流行は「集客はSNSで」ですが、実際にどのように行っているか・成果はどの程度出ているのか
まで面談で説明できる場合を除いて、安易に使うとマイナス点になりかねません。

競合・市場など企業を取り巻く状況:

 周辺に競合他社があるのか、市場は拡大しているのかそれは何故か、事業の脅威となる新たなサービスが出てきているか、
セールスポイントで記載した差別化のポイントが上手く機能しているのかなどを記載していきます。

悩みや苦労している点、欲しいアドバイス等:

 現状ではこうした悩み(生産・販売のネックとなっているところ)があり、それを解決するために融資を受けたい
などを書きます。
前向きな目的があり、それを達成して会社を成長させるというストーリーが前提です。

6 取引先・取引関係等

企業概要書6

それぞれ複数あれば経営が安定するということもありますが、

重要なのは、資金繰りの資料となることです。
仕入れから代金の回収までどれくらいかかっているかで必要な運転資金を推測できますから、
融資をきちんと返済できるかの判断材料となります。

ここはだいたいの数字で大丈夫です。

掛取引の割合
 売掛金、買掛金となる取引の割合です。

手形取引のサイト

 「手形を振り出した日から支払期日までの期間」のことです。長いほど不利です。
 手形取引がないならば記載不要です。

回収・支払条件:

 現金ならば「即金」、掛取引でしたら「当月末締め翌月末払い」など、
 各取引先ごとにどのような条件で取引しているかを記入します。

企業概要書の他に必要な書類

 企業概要書は現在の経営状況を文章でまとめた書類です。

融資申込の際には企業概要書の他に財務状況を数値で示す、確定申告書、決算報告書、残高試算表も必要となります。

さらに面談までには収支計画書、設備投資計画書を出してくれと言われるはずです。

また、融資成功のために是非とも作成していただきたいのは資金繰り表です。

これらの書類を揃えて、万全の態勢で融資面談に臨んでいただければと思います。

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